脚のラインにはおおよそ3つあります。ストレート、X脚、O脚。
今回は、この中でO脚タイプについて書いていきます。
結論から言うと
フィギュアスケートでは、ストレートタイプが一番滑りやすい。
バレエではエックス脚タイプが審美的に珍重されます。
で、日本人に多く見られるO脚はどうでしょうか?
脚が外側に張り出しているため、内転筋を意識してつかうのがちょっと難しい…
このO脚さんのターンアウトを改善するには、何が大切か?ですが、
結論は
「骨盤を立てる」
です、やっぱり土台はここ、なんです。
先に、要点と結論を書いたので、O脚さんの骨盤を立たせるエクササイズなどは、この後書いていきます。
O脚には、腰から下が緩やかに外に反っているタイプや膝下が特に外に流れているタイプとありますが、ダンスやスポーツで苦戦するケースが多々あります。
その理由は、
重心が外に流れやすい
からです。
元々人の重心は、足部や脚の構造から、外側に重心がかかるようにできています。
でもダンス、バレエでは、また審美系スポーツでも、重心はより内側(インナー)にあることが大切です。
特にバレエでは、内転筋や殿部の下部、腿裏の筋肉がしっかり使えることが欠かせません。
けれどO脚さんはこれらの筋肉を意識することが習得しにくいのです。
脚を開かず真っ直ぐに立っても両足の間に隙間ができてしまうからです。
よくバレエの先生が言うのは、「もっと股関節の根元からターンアウトさせて」は大切なんですが、これが一番O脚さんには難しい。
大転子は大腿骨の出っ張っている部分ですが、いろんなタイプがあって、向きや長さに個性があります。
O脚さんは、
大転子が横に向いているタイプが多い。
この向きのために大腿骨を外旋させる時、ロックがかかったように外に出てしまうことが少なくありません。
そのため多くのO脚さんは、お尻の大きな筋肉の力で脚を5番にしようします。
一見脚が集まっているように見えて、
・動きだすと集めていた脚が解放されて脚が外に流れる
・アラベスクをしても脚がクロスしにくく、プリエをするとお尻が落ちやすい…
・ポワントで5番にしても脚の間の隙間が見えてしまう
これみんな、脚をつかって脚を集めようとしています。だからうまくいかないのです。
ではどうするか?
先に結論を書いていますが、やはり骨盤を立てる、これが鍵です。
腰が立つことは=骨盤と大腿骨・骨盤と脊柱(背骨)が立体的につながっていることを意味します。
なので、やっぱり床に座った開脚が大切。
脚の内側を意識したいとリクエストがあったTさん。
その後
少しずつ骨盤の位置が変わってきて、床に座りやすくなってきました。
更に
(くるぶしを集めるエクササイズは、バーレッスンでおこなわれるクドゥピエを応用します)
これらを繰り返しながら、少しずつ内側の筋肉が働いている感覚を育てていきます。
「今内側が使えている感じがある」ところにくるまで何回か繰り返すことが大切。
繰り返すことで、意識しづらい内転筋にも刺激が届き、実感しながら動かせるようになっていくからです。
最後、この5番まで仕上げることができました。
一番最初の立ち姿は載せませんが、脚を揃えて立つと隙間が空いてしまうタイプです。
そういうO脚でも内側から絞める5番を育てることはできます。
そのポイントはやっぱり
骨盤を立てる!
です。
O脚さん諦めないで、腰を立てるところから変えていきましょう〜