踊り続けたい!をサポートする治療院|フロアバレエ指導歴9年の院長がケガや痛み苦手を解消していきます|東京・代々木・バレエ治療院あんじゅ
バレエ治療院あんじゅ
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ターンアウト改善メニュー 内容のご紹介

前回、開脚して脚抜けができた小学生のことを紹介しましたが、彼女と同じように、3、4歳の頃からバレエを習ってきているのにカエルストレッチやスプリッツ、開脚が苦手なジュニアはたくさんいるようです。

ずっと習ってきているのだからの気持ちが向く方向とは

逆に力をいれて押したり引っ張ったりしている

これが多々診られます。

日本人は、表側にある屈筋(曲げる)筋肉を主に使いやすい傾向があり、力をいれると逆に伸ばしたいところが伸びなくなっていくのです。

体重も軽く関節も固まっていない小学生だとしても、それでは逆に固まってしまいやすいため、いつまで経っても苦手が克服できないのです。

彼女達に共通しているのは、頭部が若干傾いていること。

開脚が苦手なジュニアに診られる頭の傾き、バレエ治療院あんじゅ

左右だったり前だったりそれぞれなのですが、微妙にずれている。写真を撮られて初めてそのことに気づくけれど、実際立っている時には意識できずどうしても頭部が傾くのです。

そうなると肩が内に入ったり左右どちらかに寄ったりするし体幹にもズレが生じやすい。それでは、すんなり開脚するのも難しくなります。

カエルストレッチやスプリッツ、開脚ができたからといって、一足飛びにバレエがうまくなる訳ではありませんが、これらのストレッチがしっかりできていることは、肩が開いていることにつながっているのです。

一般的に股関節が開けばバレエができるようになる、と神話のように信じられていますが、実際の踊りは股関節の可動域だけでは成り立ちません。頭部からつま先まで真っ直ぐとしたラインが完成して、初めて股関節の可動域が活かされる訳です。

カエルやスプリッツ、開脚が苦手な小学生には、O脚で悩んでいる子もいます。
O脚のままバレエを続けると、最終的に力で5番にいれるクセがついてしまいやすくなります。そうなると、ますますO脚が加速するので、しっかり足首を立てて立つことを身につけることが大切です。

さて、トレーニングメニューターンアウトアップでは12月はこのような内容のトレーニングをおこないました。

ひと月に2回受けるジュニアもいたりしますが、皆さん自分の目標にあわせて受けています。

ターンアウトアップでおこなう内容の一部ご紹介

  • 左の膝下がどうしても内脚になってしまうクセをコントロールする
  • 床に座ると骨盤の直ぐ上の腰椎が後ろに丸くなってしまう姿勢を修正する
  • 足首が弱く、動く度に膝との捻れが出てしまうクセを修正する
  • 右の膝押しが強く、膝下が外の流れてしまうクセを修正する
  • 上半身がぐにゃぐにゃでスクエアが安定しない姿勢を補正して、自分で直せる習慣を身につけてもらう
  • 踊る度に音がする程力を入れているクセを解放する
  • 踊る力はあるのに筋力が足りない上半身を筋トレで安定させる
  • 足と脚だけで踊るため縦になってしまうクセを修正する
  • ヴァリエーションでカマ足になってしまう部分を修正する
  • 膝押しをせずにO脚を修正する習慣を身につけてもらう
  • 反張膝でもしっかり床を押せるようなコントロールを身につけてもらう
  • 足のローリングによって痛みがでる外反母趾や外脛骨などを防ぐためのコントロール

などなどです。

他に12月、年明け1月のコンクールに向けてヴァリエーションで苦手な部分の修正をおこなったケースや留学先から帰国中に見直しのために受けにくるジュニアもいます。12月はスイスに留学中のジュニアが来院しました。

いずれもおこなっているのは姿勢の修正・補正で、それぞれのパやストレッチをやりやすくするためにどこを意識すればいいのか、幾つかのエクササイズにトライしながら修正しています。

もちろん一回でできるということはありません。一回で解ればバレエの先生やトレーナーは必要ないですよね。熱心なジュニアの中には、その度におこなうエクササイズを宿題としてずっと続けて次回来てくれる子もいるのです。

そうやって踊りやすいカラダをつくる準備に一生懸命になると、短い期間でも姿勢が安定してきて、成果がぐんと出てくるケースがでてきます。でも時間がかかるケースもあります。カラダや感覚は人ぞれぞれで、解ったと言うタイミングも同じ学年だから一緒という訳ではないからです。早生まれや身長の急激な伸びなどの身体的変化も起きるからです。

けれど、大切なのはあきらめないこと、そして繰り返し自分のカラダを見直して続けること。

ちょっとずつ続ける、毎日少しでもやる、その繰り返しがやりにくいを変えていける、そこをつかんだジュニアは、するっと抜けて成長していきます。それがコンクールや留学などにつながっているのです。

まだまだ幼い、若いジュニアにとって苦手や、やりにくいと言う状態が何故起こるのを理解するのは難しくて、ほとんどが力で解決しようとします。

力で踊るのは簡単ですが、それを続けてしまうと、10代でも脚のラインが著しく崩れたり、ケガをしたりすることにつながりやすい。

10代で大きく骨を痛めてしまうとそれが一生続くことにもなるかもしれない、、、そうならないからだづくりが本当に大切だと考えています。

バレエ治療院あんじゅは、来年2019年もがんばるジュニアをサポートしていきます。

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