「胸椎伸展」が流行っていますね。
確かに猫背のままではアラベスクの背中のラインには届かないし、アティチュードも高く上がらないです。
けれど、背骨の真ん中にある12個の骨をしっかり伸ばすには、ヨガブロックの上に寝る以外にも方法はあるのです。
こちらの写真をどうぞ。
共にカラダの変わり目にあたる中学生二人ですが、この首から背中、腰のラインになるのにヨガブロックに乗る方法は行っていません。
そして、二人の目的は胸椎伸展そのもの、背中を反らせることそのものではないのです。
それぞれ自分の苦手なところを修正するための過程で、この背中の反りになっているのです。
もちろん、ヨガブロックで更に伸びるところを探す方法がダメだというのではありませんよ。
その方法は、元から背中が柔らかいプロレベルのカラダを持っている方に適しているとあんじゅでは考えています。
カラダの変わり目にいるジュニアや、同じくカラダの分かり目にいる40代50代の大人バレエの方は、それ以外の方法もあるので、安心してくださいね。
この背中のラインになるためにやっていることは、このようなことです。
・あしゆび伸ばし(つま先伸ばし)
・バーで背中と腕をつなげる
・体側伸ばし
・リンバリングの修正
などで、それも一人一人タイプによって取り入れるものは違ってます。
なぜこのような部分が必要なのかは、もう少し下で解説しています。
そしてもう一つのスパイスがこちら
解剖学的ポイント
ヒントはコントーションの反り方にありました。
これはあんじゅの分析による極秘ポイントなので公開はできませんが、解剖学的に分析・分解した結果、一番反りやすいポイントがカラダにはあるのです。
ただ、そのポイントだけ指摘すれば胸椎をしっかり伸ばして反れるのか?という訳でもないのが難しいところ。
床に寝ても立った姿勢でも、ブリッジでもこのラインになるには、背骨以外いろんなカラダの部位が関係しています。
・足のゆびーハンマートゥになっていると床をしっかり押せません。
・背中と腕ー体幹と腕がつながっていないと(特に猿手の場合は)反らせている背中を支えられません。
・頭の重さー頭は4,5㎏あります。この頭を支えるには、背中の筋肉も必要です。
・背中は脇ともつながっているー反るには、後ろだけでなく体側(脇側)の伸びも大切です。
これらすべてを修正すれば、10代であればほぼこのように反ることができます。
そして、40代50代でもアラベスクがあげやすいポイントが出てきます。
胸椎伸展、今のやり方で???になっている方、あきらめなくて大丈夫。あんじゅがサポ―トしますよ。
【院長プロフィール】
市川淑宥子(ようこ)
バレエ治療院あんじゅ院長
○毎月一回フロアバレエクラス開催中
カラダが引き上がって脚が軽くなっていきます。一緒に踊ってみましょう~
○トレーニングメニュー【ターンアウトアップ】と【バレエの解剖学】から開脚の本ができました。
『骨盤が立てばあなたの開脚は変わる』
○踊りやすい、動きやすいカラダについて解剖学の外部講師活動もおこなっています。(活動レポート)