踊り続けたい!をサポートする治療院|フロアバレエ指導歴9年の院長がケガや痛み苦手を解消していきます|東京・代々木・バレエ治療院あんじゅ
バレエ治療院あんじゅ
090-9362-0080
休診:金・日・祝

カエルやスプリッツができない理由2つとその対策をご紹介

【小学生 10歳〜11歳くらいまで】

幼少3〜4歳くらいでバレエを始めているのにカラダが硬くてできないジュニアがいます。

ストレッチを続けているうちにできるようになる子とそうでない子の違いはどこにあるのでしょうか?

今の生活環境が柔軟性に影響を与えている

カエルストレッチ完成まで、バレエ治療院あんじゅ

30年前、40年前と違って、生活はドンドン便利になっています。学校の環境も変わっています。

全身を使う機会が生活から減っている

カラダ全体をつかう遊びが少なかったり、教室の掃除も業者がおこなう、スクールバスがあって自分の足で歩く機会が少ないなど、カラダが楽する場面が増えているのです。

カラダは外からの刺激を受けてそれに反応するように筋肉が動くのですが、カラダ全体をつかう習慣が減っていると、カラダの部分だけつかって生活する訳です。

確かにダンス、バレエは脚や足の技が多いので、腰から下が動けばいいと思うかもしれませんが、実際には全身運動です。

自分では一生懸命踊っていてもそれが脚を動かしているだけ、となっていることが少なくないのです。

それは普通に立っている姿勢をみてみると分かります。

カラダがゆらゆらしたり、ぐにゃぐにゃして、脚をずらしたり、背中を丸めたりして立っているケースが少なくないのです。

生理学的に考えて、成長期にある小学生のカラダが大人の同じように硬いかというと、それは違っていて、手足や体幹など、パーツでみると柔らかい、けれど、運動となるとギクシャクして、前屈すると背中がまるくなったり、長座をさせると腰が落ちてしまう、そういうケースが少なくないのです。

そういう状態だと、お稽古の中ででよく行われる開脚、スプリッツ、カエルストレッチができなかたり、できても左右で差があったりします。

それで、カエルストレッチができないと来院したりするのです。

そもそも、このカエルですが、これができたからといってバレエのアンドゥオールができるのかというと、実はそうではないのですが、クラスの中でできないという状態は、小学生にとってはとても辛いことなのです。

カラダがうまくつかえない時にどうするか?

生理学的にみて成長期にありカラダ自体は柔らかいはずなのに、何故できないのか?ですが、それは前述の「立っている時にカラダがゆらゆらしたりして姿勢を保持できない」状態が深く関わっています。

このような姿勢は、わざとやっているのではなく、立っている時にどうやってカラダを支えていいのかが分からなくて、姿勢をずらすことで、カラダを支えようとしていることからきています。

バレエを習っている子供達は、カラダをつかっているから大丈夫と思っていても、カラダをうまく使えていない可能性が潜んでいます。

うまくつかえない時にどうするか?そう

力を入れてふんばる

これが簡単だからです。

ふんばるから、前屈、開脚、スプリッツ、カエルができない、左右差ができてしまうのです。

このような場合、まず、背中のラインを確認すると僅かながら側弯が出ているケースがあります。

そういう場合は、学校での検診の状況を確認します。検診で特に言われていない場合、その子なりに一生懸命頑張っているつもりのエクササイズで筋肉のアンバランスを作ってしまっている、ということが少なくありません。

しかし、どのジュニアも、股関節にはほとんどの場合で問題がなく、バレエを続けるには充分の可動域を持っているのです。

それなのに、できないことがあるのは、つまり、クラシックバレエにおいては、股関節の可動域以外にも大切なことがある、ということなのです。それが、姿勢なのです。

カラダがうまくつかえないジュニアへの対策

上のようなケースでは先ず、フロアバーのエクササイズの前にもっと根本的な、腹筋、背筋のエクササイズをやってもらいます。

姿勢を安定させた簡単な腹筋と背筋

です

すると、背中が丸くなっていると、カラダがゆれて続けられなかったりするのです。

その時、どうやって支えればいいのかを、その子に合わせて指導していくと、やりやすくなっていき、続けられるようになっていきます。ここでもポイントは、骨で支えることです。

自分でカラダを支えている感覚が分かると、本人もこうすればできる!と自信が出てきて、一生懸命やるようになります。

そうやって、自宅でも続けてきた子は、背中に出ていた側弯も減り、左右の肩の差も減っていったりします。

そのようなカラダの変化が出てくると、できなかったカエルができてきたり、左右のスプリッツに差がなくなっていったりするのです。

できるようになる期間には個人差があるので、一回でできるようになったジュニアには、家での課題を渡して終わったり、春休み夏休みなど、時間をおいて姿勢のチェックのためとエクササイズの確認のためにくるというパターンになることもありますが、カラダの歪みが強いケースでは、引き続きセッションを続けるケースが多いです。

けれど、成長期にあるということが大きな利点となり、コツコツ家でも練習してくる子は、歪みが多少強い場合でも、姿勢が整っていきます。その期間は、その子一人ひとり違うのですが、諦めず続けることが大切なポイントになります。

>>>ターンアウトアップ

>>>電話:090-9362-0080

【著者プロフィール】

市川淑宥子(ようこ)

バレエ治療院あんじゅ院長

○毎月一回フロアバレエクラス開催中

カラダが引き上がって脚が軽くなっていきます。一緒に踊ってみましょう~

○トレーニングメニュー【ターンアウトアップ】と【バレエの解剖学】から開脚の本ができました。
『骨盤が立てばあなたの開脚は変わる』

○踊りやすい、動きやすいカラダについて解剖学の外部講師活動もおこなっています。(活動レポート)