分かりにくいと言われる解剖学をあんじゅ独自の視点でお届けするのがこの解剖学コラムです。【動かす(踊る)ためにカラダはどんな特徴があるのか?】を軸に人のカラダの仕組みを一緒に見ていきましょう。
骨盤の解剖学だと、股関節に注目が集まりますが、まず骨盤そのものをもう少し取り上げていきます。で
前回、骨盤は3つのパーツから成り立つ、と言いました。
それがよく分かる図をご紹介します。
こちら、色分けできるアプリから引用。
腸骨
坐骨
恥骨
こうやって色分けされてると分かりやすいですね。
(※このアプリについての注意点は下に書いてあるので見ておいてください)
腰と思う部分に手を当てて触れる骨が腸骨なので骨盤の中で一番わかりやすい場所だと思います。
でも腰の前や横だけが腸骨ではなくて、後も腸骨です。
後ろの図
骨盤の中で一番範囲が広い、ということは筋肉にも【ある】影響を及ぼします。
つまり
大きな骨のパーツには大きな筋肉がつく
いうことです。
例えば大殿筋。
筋肉は、又別の筋肉の項目で取り上げますが、こちらのイラストを見てください。
カラダの後ろにある大きな筋肉代表の大殿筋。
大きいと書かれるだけあってボリュームあります。
それも、腸骨の広い面があるからこそ。
筋肉と骨の関係はおいおい書いていきます。
そして、この腸骨に大事なポイント(骨の指標=インデックス)になる場所があります。
それが縫工筋が始まる場所と大腿四頭筋が始まる場所。
この二つ目のポイント、股関節ととても接近しています。
股関節が痛い=股関節の症状ではないことがとても多いのですが、大腿四頭筋が始まる場所と股関節がとても近くにある、という解剖学の要素が背景の一つにあります。
股関節痛のコラム
そして、ターンアウト筋の一つである縫工筋を意識して使いたいのに、何故か太もも前ばっかりがんばっちゃう、というあるあるも、この二つの筋肉(縫工筋・大腿四頭筋)の始まる場所が近いからという要素が関わっています。
解剖学を知ると何故?が分かってきます。
それが自分のカラダを知ることにつなかってきます。
解剖学・カラダのことを知ると何故?が分かってくる
アプリについて
※骨のアプリEssential Skelton はこちらからダウンロードできます。
このアプリは、パーツごとに色分けできるのがいいのですが、問題点が一つ。
肋骨(胸郭)の描き方が間違っているんです。
左右の肋骨は真ん中の骨胸骨とつながっているところがちゃんと描かれてない。
なので、このアプリの骨格モデルはあくまで参考程度にしてくださいね。
iPhone
https://applion.jp/iphone/app/315904683/
Android
https://androidapp.jp.net/apk/623811668/essential-skeleton-4