分かりにくいと言われる解剖学をあんじゅ独自の視点でお届けするのがこの解剖学コラムです。【動かす(踊る)ためにカラダはどんな特徴があるのか?】を軸に人のカラダの仕組みを一緒に見ていきましょう。
骨盤はカラダの真ん中にあります。
仙骨で背骨とつながっていて、下には大腿骨がつながっています。
関節は骨と骨のつながり
そして
筋肉は骨に始まり骨に終わる(お顔の筋肉は別)
もう一つ
筋肉は縮む(収縮する)ことで骨を動かす=運動になる
と言うことは、カラダは始終動いてもいるから、筋肉だけだはばらばらになりそうですよね。
だから、動いてもしっかりしているように靭帯や腱で補強されています。
つまり、靭帯や腱は筋肉(タンパク質)よりも強い線維質(コラーゲン)でできています。
強度はコラーゲン線維>タンパク質
例)大腿骨と骨盤を構成する三つのパーツをつなげる靭帯
それぞれの骨と大腿骨をつなげて補強する靭帯。
この三つ以外にも骨盤の前や後にはこんなに靭帯が張り巡らされてます。
このような補強システムがあるから人のカラダの真ん中にある骨盤は安定しているんです。
又ここが悩みどころにもなってしまう。
筋肉と違って靭帯はコラーゲン線維なので、簡単に緩んでくれない訳です。
骨盤をしっかりサポートしているけれど、無理に負荷をかければ傷がつきます。
それの一つが仙腸関節痛です。
骨盤まわり、大腿骨にはたくさんの靭帯や腱があります。
それらに負荷をかけないで、カラダを踊っていく、そのためにもカラダの仕組みを知っておくことはとっても大切。
これまで骨盤を取り上げてきました。先に進む前にもう一つ骨盤のある面を紹介します。
それが、横側。骨盤の横面にはとっても大切なポインとがかくれていますよ。
【著者プロフィール】
市川淑宥子(ようこ)
バレエ治療院あんじゅ院長/日本バレエワークアウト協会理事/芸術家のくすり箱プロフェッショナル会員
鍼灸師/フロアバレエ・バー・アスティエ講師/チェアバレエエクササイズ講師
バレエ鍼灸を2008年にスタート、踊る治療家として施術・ターンアウト、開脚改善などを展開。
○著書 『骨盤が立てばあなたの開脚は変わる』
○フロアバレエクラスは新宿にて月一回開催
○インスタグラム ballet.ange