分かりにくいと言われる解剖学をあんじゅ独自の視点でお届けするのがこの解剖学コラムです。【動かす(踊る)ためにカラダはどんな特徴があるのか?】を軸に人のカラダの仕組みを一緒に見ていきましょう。
バレエ・ダンスを踊っている人なら誰しもこんな風になりたい~と思っていますよね。
楽々前後に開いた開脚したい~
こんな風に後ろに高く長く脚を伸ばしたアラベスクをしたい~
キレイに膝も伸びてつま先も伸びてコンクールに出たい~
今年こそあの姿を目指してがんばる!
そう思って一年をスタートさせる人は多いですね。
そこでバレエ治療院あんじゅでは、これまで25年の探求・研究・臨床を土台に、踊るカラダという視点でカラダの仕組みを紹介していきます。
そう、解剖学です。
開脚の本で取りあげた「開脚のための解剖学」のその先のお話しです。
メニューにある解剖学講座では、まず体幹・腕からスタートするのですが、多くの人の関心が多い、骨盤や脚・足などから始めます。
ただ、その前にこちらを見てください。
カラダの各部位の重さと割合を写真で表してみました。
今回、きちんとした資料を探したところ、2015年の研究資料がありましたので、それを参考にしました。
Body segment inertial parameters for Japanese elite athletes in various competitive events
アスリートを対象にした研究で、その中からフィギュアスケート(女性20代)を参考にしました。
人数 8人 平均48kg 160㎝ の測定値です。
計算してみると、
腰から下のパーツ(二本の脚)は約20kg。
ということは。。。
両脚以外の骨盤や腕、頭を含めた部分は約30kgあるんです。
脚をつかいこなしたかったら脚より上。
骨盤を含めた上体をどれだけ保つかが大事と言う理由がここにあります。
今回は、そこを念頭において骨盤を含めた下腿部から進めますね。
そして、分かりやすさの助けになるようにと、この解剖学ではアプリのイラストを題材にします。
そのアプリがこれ
解剖学3Dアトラスです。
こちらのURL からダウンロードできます。
では
踊るカラダの解剖学、スタートしますね。
開脚の解剖学は、この本の第4章(p116)で紹介しています。
【著者プロフィール】
市川淑宥子(ようこ)
バレエ治療院あんじゅ院長/日本バレエワークアウト協会理事/芸術家のくすり箱プロフェッショナル会員
鍼灸師/フロアバレエ・バー・アスティエ講師/チェアバレエエクササイズ講師
バレエ鍼灸を2008年にスタート、踊る治療家として施術・ターンアウト、開脚改善などを展開。
○著書 『骨盤が立てばあなたの開脚は変わる』
○フロアバレエクラスは新宿にて月一回開催
○インスタグラム ballet.ange